滝めぐり                 

日本の滝100選「常布の滝」の現地レポートです。
 滝への行き方、駐車場の有無、滝の所在地(場所)を、地図、マップコード、写真等により詳細に掲載しましたので、訪問時の参考になれば幸いです。

常布の滝
所在地  群馬県草津町草津
訪問日時 2012年5月11日11時
利用した駐車場 道路脇(トイレ無)
駐車場から滝までの時間   60分
マップコード
  
 
駐車場  341 504 020
滝  341 503 618
                 
 マップコードをコピーし、Mapionのマップコード検索を選び、貼り付け・検索すると地図を表示できます。
また、マップコードはカーナビ・携帯ナビで目的地設定が簡単にできます。具体的な使用方法はこちらをご覧ください。
目的地の道が狭い場合等は目的地までのルートを表示しないので注意が必要です。
(注)「マップコード」および「MAPCODE」は㈱デンソーの登録商標です。


【注意】
常布の滝の滝つぼ付近は落石のため、非常に危険な状況にあります。これから訪問を計画される方は展望所での遠望とし、滝つぼへは行かない方がいいと思いますが・・・。
(2012年5月現在)

宿を午前8時に出て常布の滝へ向かった。
国道353号線、県道55号線、国道292号線を経由するルートです。


国道292号線から分岐する所です。天狗山第5駐車場の所を右折します。 道路は国道292号線と天狗山第5駐車場の間の、車が1台通れるくらいの細い道です。

細い道の始めの部分は国道292号線と並行して走っている。2km位進み橋を渡ります。
橋を渡るとすぐ左側に水門のような設備があります。車はここまででこの先へは進めません。
車は4~5台止められるスペースがあるのでここに駐車します。


 
駐車した先には車が通れないように大きな石2個で道路を塞いでいました。
これを見たときネット情報と相当様変わりしていたので、道を間違えたかと思って引き返そうとしました。
ネット情報ではもう少し先まで車で行けるような情報もありましたが、車が通れるような道ではなかった。
左の方にダムらしきものが見えてきます。谷沢川第三ダムの表示がありました。
このダムの所を鋭角に右方向に曲がって行きます。

この区間は落石が多いらしい。凄いです。
暫く登って行くと芳ヶ平自然遊歩道コースに合流します。私達の進んで行った道は芳ヶ平自然遊歩道コースから立入禁止になっている道でした。草津方面は右方向になっている。多分、草津高原ゴルフ場のそばを通って草津へ抜ける道のようです。こちらが正規のルートか?
そこを芳ヶ平方面に上って行きます。この道路までが車で来れたようです。端の方に道路の側溝が見えているところもあった。豪雨で川のように土砂と水が流れたようで、土砂が厚く積もっています。車が通れた道とは想像もできません。自然の脅威を感じさせられました。


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土砂の積もった道路の先に標識があります。更に30m位進むと滝を遠望できる展望所がありました。
滝つぼ方面へ行けない可能性があるため、ここで写真とビデオを撮りました。


 

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滝を遠望した後、先ほどの標識の所まで戻り右側にある階段を上って行きます。
上った所に地図があるので滝へのルートを確認します。
遊歩道を芳ヶ平方面へ歩いて行きます。道は落ち葉が多いが歩き易かった

5分位歩くと右側に滝の入口があった。
滝へのコースは上級者コースで、足場も悪く危険場所もあるので自己責任で判断しご利用くださいとのことでした。
これを見る限りでは、いままでも自己責任で滝めぐりをしてきたので行くことに抵抗はなかった。

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もう一つの看板は字が黄色でそのうえ雨でしみているため殆ど見えません。同様のことが書いてあると思って気にとめませんでした。

ところが滝つぼ付近が大変なことになっていたので、帰りによく見てみると
「常布の滝コースは落石の危険があるため、”閉鎖中”です。決して立入らないで下さい」
と書いてありました。草津町だけは黒なので分かるが、写真を拡大しても読めないと思います。
もう少し危険であることをここで分かるようにした方が良いのでは・・・!?

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滝への道は笹の葉が多かったが歩き易かった。
入口から下りきった右手の木に黄色のテープが貼り付けてあります。ここを右の方へ直角に曲がります。
曲がった道は笹の葉だらけで道がよく分からなかった。注意をするところかな?

この後は脇に残雪があったり、斜面になったりしていたが鎖があり迷うことなく安全に進むことができる。

大木が倒れていたり、大きな岩が転がっている所を上って行きますがロープが張ってあるので、道に迷うことはありません。中央の写真は正面に細いロープが張ってあり、直進ではなく左方向に上って行く所です。

巨岩が転がっている所を更に上に上りますが鎖などがあって迷うことなく滝の見えるところまで到着しました。
息はハァーハァーでエンジンオーバーヒート、汗ぐっしょりです。あと一息です。


滝が見えて安心している時、相棒が大きな声で「熊が・・子熊が・・逃げていく・・・」子熊を目撃したようです。私が追いついた時には子熊はいませんでした。群馬県は熊注意が多かったが本当に熊は存在し遭遇するんですね。子熊の近くには凶暴な母熊がいるそうです。危ない!危ない!

熊にも驚いたが目の前の光景に声が出ませんでした。
滝目前で道がなくなっていました。巨岩が落ちる崖崩れが発生して道がなくなっていました。静岡の安倍の大滝でもそうだったがその比ではありません。ここまで苦労して上ってきたのは何だったのか。呆然としました。

滝へは直線で進むのは無理。ところが写真の赤丸の木株に細いロープが繋がれており、そこから2~3m下りると歩けるようなところがありました。
滝目前まできて滝を見れないのは残念なので私一人で行くことにしました。

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崖崩れの所をクリアした後、一人残って寂しいそうな相棒(左上に小さく青く映っている)を撮りました。


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上の方には大きな岩が剥がれ落ちた所が、口を開けたような不気味な姿になっているのが見えました。
地震や豪雨があったら、また落石が起こっても不思議ではない状況です。専門家ではないのでわからないが非常に危険な状況ではないかな??
怖いので急いでロープのある所を下りて滝つぼ付近に向かいました。
熊の危険、落石の危険の中、カメラ、ビデオを撮って早々に常布の滝を後にしました。


後から考えると今回の行動は滝見たさに大変無謀なことをしたと猛省しています。
もし、あのロープを支えている木の株が根元から抜けてしまったら、あるいはロープが解けてしまったら、数10m下に落下して大けがをしたのではないかと思っています。人気のない、携帯も通じない所でそうなったらと今考えるとゾッとします。
この常布の滝の落石の危険は当分解消の見込みがないと思われますので、これから訪問を考えている方は展望所での遠望で我慢した方が良いと思います。又は訪問前に草津町役場に状況を確認する。
今回の滝訪問は2009年以前のネット情報に基づき訪問しましたが、このような状況になっているとは夢にも思ってもいませんでした。滝は落石等自然災害に影響されやすい環境にあるので、訪問にあたっては最新情報をゲットする必要性を思い知らされた滝でした。



【 滝 情 報 】 
訪問にあたりお世話になったWebページです。ありがとうございました。
また、初めて訪問する方々が参考になる滝へのルートが写真等で分かり易く紹介されているWebページも掲載しました。